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  • 令和3年11月定例会
  • 12月3日 本会議 一般質問
  • 八木 伸雄 議員
1.当市の茶業の持続可能性について
 令和元年、静岡県のお茶の産出額は、とうとう猛追されていた鹿児島県に追い抜かれ、全国第2位となった。生産量においても鹿児島県に追い抜かれるのは時間の問題であると思われていたが、令和3年の生産量では、かろうじて鹿児島県を上回り全国第1位を守った状況である。
 全国産出額第4位であった当市は、現在、牧之原市に次ぐ県内第2位の産出額である。他市より落ち込みが低いことをどのように評価をすべきか。以下の質問で明らかにするとともに、将来にわたり島田市緑茶化計画にふさわしいお茶のまちを存続できるか、以下質問する。
 (1) 当市の茶業に対する認識について、県内第1位の産出額を誇る牧之原市の市長選挙において、当該市長の選挙公約の一つが、お茶の再興であった。振興ではなく、既にお茶が衰退しているとも受け取られる再興と表現した。県内第1位とはいえ、令和3年、10年前の産出額から半減している現状を考えれば妥当とも考えるが、市長の認識はどうか伺う。
 (2) お茶の販売対策について、茶業振興対策と言えば、生産現場への支援がメインであり、当市においても農業振興課の担当となっている。しかし現状では、生産現場がどれだけ努力をしても茶農家の経営改善に結びついていない。コスト削減、生産性の向上に向けた支援を結果に結びつけるためには、出口である販売、商工部門での製茶問屋、茶商への支援の取組を拡充しなければならないと痛感する。
  ① 国内販売において、現在のお茶専門店、製茶問屋、茶商への支援策について伺う。
  ② コロナ禍での訪問販売、営業は困難であったと考える。国内販売において取られた対策があれば伺う。
  ③ 今後、お茶の国内販売に対する支援策を考えているか伺う。
  ④ お茶の輸出を促進する施策を伺う。
 (3) お茶の栽培支援について、茶工場建設や基盤整備などの国・県の支援はかつてより大きく補助率が向上した。しかし、時すでに遅しの感が拭えない。もっと早く、もっと強力な国、県、市の支援があれば荒廃茶園がこれほど急激に増加していなかったのではないかと考える。また、後継者も激減していなかったのでないかと悔やまれる。そこで、今後、当市の茶業が持続可能な産業として位置づけられるか。
  ① 現在の地目上の茶園面積は幾らか。そのうち、耕作放棄されている面積はどの程度か伺う。
  ② 現在の茶農家の戸数は何世帯か。そのうち、認定農業者数は何件か伺う。
  ③ 今後、当市が理想とする茶園面積は、どの程度を見込んでいるか伺う。
  ④ ③の茶園面積を維持するための農家数及び経営体はどの程度必要か伺う。
  ⑤ ここ数年の茶価を想定した場合、農家及び経営体の従業員の所得はどの程度と見込んでいるか伺う。
  ⑥ ①から⑤の実現のための具体策を伺う。
 (4) 荒廃茶園対策について、荒廃茶園の増加は農作物の被害を増加させるだけでなく、交通の阻害、景観など住環境にも影響を及ぼす事態となりつつある。
  ① 茶園の転作に対する支援策を伺う。
  ② 茶樹の伐根に対する支援を設けるべきと考えるがどうか伺う。
  ③ 隣接する第三者に悪影響を及ぼす荒廃茶園に対する対策を伺う。
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