ナビゲーションを読み飛ばす

島田市議会映像配信

録画映像再生

※本会議の録画映像をご覧いただけます。

  • 令和4年11月定例会
  • 12月5日 本会議 一般質問
  • 天野 弘 議員
1.小学校跡地を利用した埋蔵文化財センターの設置について
 令和6年度から北部の4つの小学校と島田第一小学校が統合するに伴い、閉校となる小学校の今後の跡地利用が課題になっている。このうち相賀小学校については、博物館課が執務室や現在各場所で保管している出土品等を保管する場所として利活用することが進められている。土地開発工事などで出土した土器等の埋蔵文化財は大切に保管することが義務付けられているため、出土した土器などが増加する一方で、保管場所の不足や管理業務の負担などが問題となっている。当市でも、市内の古墳などから出土した埋蔵文化財を市内各所のプレハブ倉庫に保管しているが、倉庫の狭さや老朽化が緊急の課題となっている。
 出土品等の埋蔵文化財は、その土地の歴史を知る上で重要な資料となることから、文化財保護法において、大切に保護することが規定されている。そのため、当市でも出土品等については法律に基づき、調査、保管を主体に行われてきた。しかしながら、出土品等は貴重な文化財でもあることから子供や市民にその存在を広め、当市の歴史に関心を持ってもらうことは重要なことと考える。周辺の磐田市、掛川市、菊川市では埋蔵文化財センターを設置し、出土品等を保管するだけではなく、展示し市民に広く公開している。
 そこで、当市の埋蔵文化財保護の現状と令和6年3月末で閉校となる相賀小学校跡地を利用した埋蔵文化財センターの設置に関して、以下質問する。
 (1)当市が行っている埋蔵文化財保護に関する事業や活動について伺う。
 (2)現在の出土品等埋蔵文化財の保管状況について伺う。
 (3)相賀小学校の跡地を博物館課がどのように利活用する計画があるか伺う。
 (4)今後、市として埋蔵文化財センターを設置する意向があるか伺う。
 (5)相賀小学校を利活用した今後の埋蔵文化財の保護に関して、どのように取り組んでいくか伺う。
2.山間部の災害に強い農林業用施設の整備について
 今回の台風15号の影響により発生した水害は、人的被害はなかったものの、住宅被害や道路被害など生活に直結する大きな被害を当市にもたらした。山林を多く抱える北部地域では、県道の崩壊、山地の崩れ、河川の越水、土砂流入などの被害が発生した。土石流などの大きな被害はなかったものの、沢や谷からの土砂流出の被害が各地で発生し、また、倒木や間伐の流木による河川の堰き止めも河川からの越水の原因にもなっていた。
 当市では、従来から山地災害を防止するための谷止工等が整備されてきたが、当然ながらいまだ未整備の沢や谷も多くみられる。今回の水害に対してこれら谷止工等がどの程度の効果を発揮したのか、未整備場所での被害がどの程度であったか気にかかるところである。相賀地区で被害状況を確認したところ、谷止工等が整備されていたところでは、土砂流出の被害はほとんど見られなかったが、未整備場所では沢や谷などからの土砂流出が発生していた。
 一方、道路関係では県道220号蔵田島田線が2か所で崩落を起こし、一時的に伊久美地区の一部で孤立を招いた。しかしながら、相賀地区と伊久美小川地区を結ぶ林道相賀小川線ほか周辺道路が整備されていたため、応急処置により緊急車両を含む一般車両の通行が早期に可能となり、一部を除く伊久美地区住民の生活に大きな支障を与えることはなかった。今回、緊急時における農林道の必要性を痛感した。
 林道や農道は本来、農林業振興のため整備される道路であるが、山林が約7割を占める当市では、万が一の災害時には農林道の活用が必要になってくるのではないかと考える。今回、林道相賀小川線においては、地域住民や農林業者などが日頃より整備を行っていたため、迅速な活用が可能になったと思われる。農林道の多面的な機能について改めて考えさせられるとともに、日頃の農林道を含めた農林業用施設の重要性を痛感した。
 そこで、今回の災害を経験した上で、今後の山間部の災害に強い農林業用施設の整備に関して、以下質問する。
 (1)今回の農林道や治山施設等の被害状況について伺う。
 (2)市内における治山施設の整備状況について伺う。
 (3)今後、山間部における農林道及び治山施設の点検や整備にどのように取り組んでいくか伺う。
 (4)災害時に農林道を迂回路として早期に使用するために、今後どのような対応をしていくか伺う。
 (5)森林環境譲与税を活用して災害に強い森林整備にどのように取り組んでいくか伺う。
前のページに戻る